M叔父さん

昨晩、悲しい知らせが届きました。大好きな叔父が亡くなったというのです。

 

彼は若い頃から海外あちこちを旅して、今は愛妻と南米で定住をしていました。行動力溢れる、情に厚く、心の優しい私の自慢の叔父です。

 

3/11の震災で実家が警戒区域となり長女の姉(私にとって叔母)が避難生活をしたり様々な事務手続きが必要となりました。普段、南米で暮らしていたM叔父は7人姉弟の末っ子だけれど長男なので、ここ数年頻繁に日本に帰国しては姉の世話をしてました。

 

愛妻と離れて、異なる環境での長期滞在は、さぞやストレスが多かった事でしょう。そんな心労のせいかM叔父は、突然この世を去りました。愛する妻に何も伝える事なく。

 

叔父とは近々、会って食事をしようと決めていました。そんな矢先の突然の別れに私も母もショックは大きく、まだ現実とは思えずにいます。

 

この先、ずっと話が出来ると思っていました。もっと沢山、一緒に素敵な時間を叔父さんと共有できると思っていました。「明日でも良いか」「また次回で良いか」「いつでも大丈夫か」の思いのせいで一生、会うことの出来ない別れになってしまいました。

 

考えてみると、福島の故郷を失ったのも、同じ後回しにしていた後の事でした。あの双葉の家を訪ねる事は、もう無いでしょう。震災は、沢山の人に色々な事を失わせました。いつまでも、在ると思って後回しにしてはいけないと、今また痛感しています。

 

悲しみを抱き今年を終える事になりそうです。


大好きなM叔父の冥福を祈ります。